透明人間(2020)












◆解説・感想
2020年公開。アメリカ、オーストラリア合作。監督リー・ワネル 出演エリザベス・モス 他。透明人間となった男に追い込まれていくのですが、なにせ見えないので人に言っても信用してもらえず、だんだん精神的にも追い込まれ、周りから狂気じみた人間に見られていく感じの作品です

◆登場人物
セシリア・・・主人公の女性

エミリー・・・セシリアの妹

エイドリアン・・・光学科学者

トム・・・弁護士。エイドリアンの兄

ジェームズ・・・警官。セシリアの友人

◆ストーリー <ネタバレあり>
セシリアは隣に眠るエイドリアンが目覚めないよう静かにベッドから出る
彼がよく眠るようにジアゼパムという薬を飲み物に混入させていた
そして家を抜け出し森を抜け、妹エミリーとの待ち合わせ場所に向かい彼から逃げた
だが途中でジアゼパムの瓶を落としていた

2週間後
セシリアは友人ジェームズの家にかくまわれていた
その間、ずっと怯えていた
エイドリアンは天才科学者であり、いつか居場所を突き止め私の前に現れるのではないかと

妹が訪ねてきた
セシリアは軽率な行動は困ると言ったが、妹はとても重大なニュースを伝えにきた
”光学研究の先駆者エイドリアンが自殺”
妹はこの男はいったいどういった人間だったのか聞いてきた

セシリアはエイドリアンという男を語った
自殺するような人間ではない。すべてを自分の思い通り、支配しようとする人
私の容姿や食べ物まで、ついには考え方まで
暴力も振るい子供もほしがった。子供ができるともう逃げれないと思った
だからその前に彼から逃げ出した

セシリア宛に封筒が届いた
ここの住所は誰も知らないはずなのにと不安に思う
中身はエイドリアンの相続についての案内だった
差出人はエイドリアンの兄でもあり弁護士でもあるトムからだった

相続の内容はセシリアに500万ドルを譲る。毎月10万ドルが4年ほど振り込まれる
受け取れる条件は犯罪を犯さないこと
セシリアは書類にサインをした

セシリアは一人で部屋に居るときなど、何かの気配を感じたような気がする
不安はまだ残っていた

セシリアが寝ていると毛布が勝手にベッド下に落ちた。目を覚ます
毛布の端を持ち上げ引っ張るが動かない
見えないが何かが乗っている
「ジェームズ!!」
セシリアが叫ぶとすぐにジェームズが駆け付けてきた
だがもう見えない何かはそこにはいなかった

セシリアは社会復帰の為、会社へ面接に行った。が、そこで気を失ってしまう
病院に運ばれ血液検査をする。入院するほどではないので家に戻った

病院から電話がかかってきた
原因はジアゼパムの服用のしすぎだと言われた。飲んだ記憶はない
ふと気づくと自分が失くしたジアゼパムの瓶があった
エイドリアンは生きていると確信した。そして理由は分からないが彼の姿は見えないことも理解した

その後もセシリアの周りにはおかしな事が起きた
出した記憶の無い妹へのメール。罵詈雑言のヒドイ内容。妹は離れていった
目の前でジェームズの娘が透明人間に殴られる。だがジェームズと娘には分からない
セシリアは孤立していった

セシリアはエイドリアンの家の地下に研究室があったことを思い出し家へと向かう
そこには目には見えないが確かにスーツがあった
壁にあった操作画面のあるボタンにタッチすると、スーツが見えるようになった
黒いスーツだった
奪おうとしたが彼が帰ってきて失敗に終わった

セシリアは妹にとても大切が話があると言って、人が大勢いるレストランに呼び出した
妹は来てくれた
話を切り出そうとしたとき包丁が宙に浮いていた
次の瞬間、妹の首は切られ包丁を握らされていた
セシリアはその場に泣き崩れ、駆け付けた警官に逮捕された

セシリアは近くにいるであろう彼に対して叫び、暴言を吐いた
だが周りにはそれは異常に見え精神病院へと移送された

警察が事情を伺いに来た。ジェームズも同席していた
「妹さんに”死ねばいい”とメールを送っているね」
セシリアは彼がこの部屋にいるから言いたいことが言えないと返答する
ジェームズもどう対応していいか困っていた
だが最後にセシリアは言った
「妹を殺したのは私かも。私が巻き込んだから妹は死んだ」

病院に運ばれたときの血液検査で妊娠していたことを今になって知らされた
セシリアはそんなはずはないと否定するが事実だった

トムが面会に来た
”遺産を相続する条件は犯罪を犯さないこと”
そこでトムは一つの提案した
「出産に同意し彼の元へ戻る。弟は避妊薬のことは承知してたさ。すり替えたんだ」
トムはエイドリアンが生きていることを知っていたのだ
セシリアは書類を床にぶちまけ提案を蹴った
トムが書類を拾っている隙に一本のペンを盗んだ

<ここから完全ネタバレです>

病室
「あなたに子供は手に入らない。私のことも」
セシリアは盗んだペンを手首に突き刺す
読み通り彼は止めに入ってきた
すかさずペンを透明人間に何度も刺す。故障したのか時折姿は見えるようになった
警備員がやって来た
セシリアは病室を抜け逃げ出した

透明人間は警備員を倒しながらセシリアを追いかける
セシリアは警備員の銃を手に入れ、今度は逆に透明人間を追いかける
セシリアは突然首を絞められる
「俺は君を傷つけない。だがあの小娘は殺す」
そう言って透明人間は離れていった

セシリアは病院の外へ出て車を奪い、そしてジェームズに電話をする
「すぐに家に戻って。娘さんが危ない」

ジェームズ宅
娘は寝ていた。気配を感じ目を覚ます
ジェームズが戻ってきた。透明人間と争う
セシリアも駆けつけ消火器で姿を捉え、透明人間に向け銃を撃つ
スーツは壊れ透明人間は姿を現わし床に倒れた
マスクをとる。エイドリアンでなく兄のトムだった

エイドリアン宅
警察が家をくまなく調べると、エイドリアンは監禁された状態で発見された

警察は一連の事件は兄トムの犯行でエイドリアンは犠牲者と結論づけた
だがセシリアは全てエイドリアンの仕組んだ事だと考えていた
自殺も偽装だった。今回もそうだと
セシリアはエイドリアンに電話した

エイドリアン宅
一緒にステーキの食事をすることになった
セシリアは真実を聞きだそうとするが、エイドリアンはすべて兄がやったことで自分は無実だと訴えた
それが真実なんだと
実は外ではジェームズが盗聴していた
セシリアは化粧を直しにトイレへと行った
エイドリアンは待つ
突如、エイドリアンは自分の持っていたナイフで自分の首を切る
その様子は防犯カメラに映っていた
セシリアが戻ってきて叫ぶ。すぐに救急車に来てもらうよう電話する
セシリアは防犯カメラの死角に移動し、笑みを浮かべながらエイドリアンを見る
エイドリアンは息絶えた

家から出る途中でジェームズと鉢合わせした
「彼は自殺した。防犯カメラを見れば分かるわ」
ジェームズはセシリアの鞄にあのスーツが入っているのを見る
「最初からこうするつもりだったんだな」
「聞いてたでしょ。彼は自殺よ」
「・・・ああ、自殺だ」

セシリアは家を出ると風を感じながら微笑む
彼の支配から解放され自由を手にしたことに