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◆解説
2003年公開 韓国映画 監督ポン・ジュノ 出演ソン・ガンホ 他。1986~1991年の間に華城(ファソン)という地域で実際に起きた「華城連続殺人事件」という未解決事件をもとに制作された作品。当時の警察の姿を風刺しているのか、捜査のありかたがヒドすぎてコメディかと思うほどヒドイです。なお、制作された当時は未解決事件でしたが、2019年DNA鑑定により犯人が特定されました

◆登場人物
パク刑事・・・地元の刑事

ソ刑事・・・ソウルから来た刑事

◆ストーリー <ネタバレあり>
1986年10月23日
田んぼの用水路で女性の遺体が発見された。パク刑事はその用水路を覗き込む
子供は近くにあった証拠品で遊んでいる

また女性の遺体が発見された
子供は現場付近で走り回り、耕運機が現場にあった証拠の靴跡をタイヤで潰してしまう
現場保存もできず捜査するには厳しい環境だった

パク刑事は恋人から知的障害者のクァンホが被害女性に付きまとっていたことを聞く
すぐにクァンホを署に連行する
他の刑事がいきなりクァンホに蹴りを入れる。その後も何発も蹴りを入れる
クァンホは泣きながら否定した

パク刑事は”ある”スニーカーを持って現場に行き、道に靴跡をつけた。それを写真に撮り署へ戻る
「クァンホ、お前のスニーカーと現場にあった足跡が同じだ。お前が殺したんだな?」
クァンホは首を横に振る

クァンホを連れ山に行く
スコップで穴を掘る
「これはお前を埋める為の穴だ。イヤならゆうことを聞け」
「みんな殺す」クァンホが言った
刑事はすぐにテープレコーダーを取り出し録音する
「みんな殺してやる。田んぼで女の首をブラジャーで絞めた。次の女はストッキングで絞めた。そしてパンツを頭に被せた」
「パンツじゃなくてガードルだろ?」
「そうだガードルだ」
「その次は?」
「服を着せた」
「何で着せたんだ?」
「知らないよ」
「これまでが台無しじゃねーか」クァンホに蹴りを入れる

パク刑事は強引にクァンホを犯人として現場検証を行った
ソ刑事は彼は犯人ではないと知っているので止めようとする
結局、最初から無理があったので捜査は振りだしに戻る

ソ刑事は事件の共通点を捜す
事件は雨の日に行われていた。そして赤い服を着ていた
2つの遺体とは別に赤い服を着た女性が失踪していることを突き止めた。失踪した日も雨だった
彼女の足取りから犯行現場を予測し機動隊の応援を加え捜索を行った。遺体が発見された

警察はおとり捜査をやってみるがなかなか釣れなかった

4人目の犠牲者が出た
犯人は狡猾で証拠を残さなかった。捜査は難航する

女性警官があることに気付く
事件のあった日に必ずラジオ局に”テリョン村の寂しい男”から”憂鬱な手紙”がリクエストされていると

ソ刑事はすぐにラジオ局に向かった
だがリクエストのハガキは燃やされ残っていなかった

パク・ソ刑事らはたまたま森の中であやしい男を見つけ追いかける
男は逃げ人が大勢いる工事現場に紛れ込む。それでもパク刑事は男を見つけ署に連行する

パク刑事は男を追い込む。第2のクァンホが出来上がる

ソ刑事は独自に捜査を行い、今回の犯人から奇跡的に逃げのびた女性を見つけた
その女性は犯人の手は女性のようにきれいで柔らかい手だったと証言した

ソ刑事が署に戻る
男は逆さ宙づりにされていた。ソ刑事がその男の手をみるときれいな手とは遠かった
「お前が犯人か?」
「はい、そうです」
すでにバカになっていた
ソ刑事は鼻で笑い「この男は犯人じゃない」と相手にしなかった

ちょうどそのときラジオで”憂鬱な手紙”が流れた。外は雨になっていた

翌日、女性の遺体が発見された

<ここから完全ネタバレです>


女性警官がラジオ局へ行きハガキを確保した。送り主の住所と名前が判明した。名前はパク・ヒョンギュ
パク刑事とソ刑事はすぐにヒュンギュの自宅へ向かった。署に連行した
女性のようにきれいで柔らかい手をしていた

「このハガキをラジオ局へ送っただろ?」
「はい」
「”憂鬱な手紙”が流れるたびに女性が殺されることは知ってるな?」
「いいえ」
「昨日、”憂鬱な手紙”が流れた番組をラジオで聞いてたのか?」
「はい」
「この番組の時間帯に女性が殺された。番組で最後の曲は?」
「覚えてません」
ヒュンギュは事件に関しては何も話さなかった

ソ刑事はヒュンギュこそが真犯人だと確信していた。半殺しにしてでも自白させればいいと言う
パク刑事にそんなことすればクァンホの二の舞だと言われる
「クァンホを山に連れてった時、お前はあいつにセリフを憶えさせたんだろ?」ソ刑事が聞く
「やってないよ。ホントに」
「じゃあ何であいつはあんなに殺害の状況を知ってたんだ?」
「・・・クァンホは見てたんだ」
すぐにクァンホの自宅へ向かった

クァンホは自分を殺しに来たのだと勘違いし逃げる。ソ刑事とパク刑事は捕まえる
「お前は見たんだな」
「全部話したじゃないか」
「女を殺したヤツの顔を見たか?」
「見た」
パク刑事はヒュンギュの顔写真を見せる
クァンホは答えずまた逃げ出した。その途中で汽車にはねられ死んだ

ヒュンギュから事件と関連するものは何も得られず釈放するしかなかった

科学捜査課から犯人の精液が見つかったと連絡が入る
ただDNA鑑定するには韓国に設備がなく、アメリカに依頼することになった

ソ刑事はヒュンギュを釈放後も監視していたが、目を離した隙に姿を見失った

翌日、女性の遺体が発見された

ソ刑事はヒュンギュの自宅へ行き、家から引きずり出す
殴る、蹴る
そのとき、パク刑事がDNA鑑定の結果を持ってきた
ソ刑事はその書類に目を通す。結果は不一致
「何かの間違いだ」
ソ刑事は銃を構えヒュンギュを殺そうとするが、パク刑事に止められる
ヒュンギュは遠くへ消えていった

2003年
パク(刑事)はすでに警察を辞め、営業の仕事をしていた
たまたまあの事件のあった、田んぼの用水路で女性の遺体が発見された場所の近くを通る
あの時のように用水路を覗き込む
すると少女が話かけてきた
「そんなところで何してるの?」
「別に、なんとなく」
「そう、この前もどこかのおじさんが覗いてたの。同じように聞いたの”何してるの?”って」
「そしたら」
「”昔、自分のやったことを思い出してた”そう言ってた」
「その人の顔を見た?」
少女は頷く
「フツーの顔だった」

~おしまい~

実際に起きた事件や出来事を扱った映画