13F












◆解説・感想
1999年公開。仮想現実を題材にした作品。ある男性が重大な秘密を知って殺されます。主人公が謎を追い最後に秘密を知るといったサスペンス色の強い作品です。仮想現実といっても銃弾をかわしたり、空を飛んだりはしません

◆登場人物
ダグラス・・・主人公

フラー・・・社長でダグラスの友人

ジェイン・・・フラーの娘

◆あらすじ <ネタバレあり>
”こんな恐ろしい事実なんて知らない方がよかった。知ってしまった以上、私は口封じに殺されるかもしれない。だからこの手紙を君に託す。友よ 幸運を祈る”

手紙を書き終えたフラーは、それをバーテンの男に手渡した
「ダグラス・ホールという男が訪ねてきたら渡してほしい」
そういってフラーは自宅へと帰っていった

バーテンは預かっていた手紙を勝手に開け、その内容に目を通した

フラーは自宅へと戻り、ベッドに入り横になる
そして・・・

”仮想現実との接続 解除”(コンピュータの声)
フラーが目覚める
会社を出てバーに入る。フラーはダグラスに電話をかけるが留守電だった

(ダグラス宅)
朝。ダグラスが目を覚ます
洗面所に向かうと、洗面台に血がついていた。ゴミ箱には血のついた服が捨ててあった。全く心当たりがない。警察から留守電にメッセージが入っていた

(警察署)
社長であるフラーが殺されたと知らされた。ナイフでメッタ刺しだった
フラー氏に家族は?と聞かれたが、いないと答えた

(会社)
ダグラスが警察を仕事場の案内をしていると女性が現れた
「私はジェイン・フラー。フラーの娘です」
「お父さんはお気の毒でした」
ダグラスは戸惑いながらもそう答えた
「家族がいるとは一度も聞いたことがなかったので」

ジェインがタクシーに乗るのを見て、ダグラスは追いかけた

警察は社員に13階で開発されている仮想現実システムについて話を聞いた
システムの概要はこうである
1937年のロサンゼルスを再現している。理由は社長が子供の頃の時代の再現を希望していた
その仮想現実の空間には、人も再現されており普通に生活している
我々はその中の1人の意識へ入り、1937年の世界を楽しむことができる

(ホテル)
ダグラスはジェインを追ってホテルに着いた
「父から会社を閉鎖したい。と私に電話で伝えてきました」
「そんな大事な話を私には何も言わないのは信じられない」
「父はあなたに娘がいるとは言わなかったでしょ?」

その後、ジェインは弁護士と会い、会社の相続について話をしていた

(会社)
警察がダグラスを尋問する。ダグラスを疑っていた
警察の調べでフラー氏が殺される前、ダグラス宅へ電話をかけていたからだ

(ダグラス宅)
ダグラスは留守電のチェックをする。メッセージが入っていた
”とても重大な発見をした。万が一の為、仮想現実の人物に手紙を預けた。名前は・・・、おお、君じゃないか。どうしてここが分かった?” そこで切れていた

(会社)
ダグラスはフラーが仮想現実で接触した人物をピックアップし、真相を探るため仮想現実の世界へと行った。あまり長い時間は命の危険がある。仮想現実の人間の意識と自分の意識が入れ替わり永遠に戻ってこれなくなるからだ

ダグラスは建物の外に出た。そこは1937年のロサンゼルスの世界が広がっていた。人、物、すべてがリアルだった
まずはフラーの意識が入る人物”グリアソン”に会いに行った。フラーにそっくりな顔をしていた。話かけたが、向こうは私のことには気づいてなかった。当然ではある
次にあるホテルに向かい、そこのバーテンに会う
「フラーという人物を知ってるか? 俺はダグラス・ホールだ」
バーテンは一瞬固まる
「知ってるよ。よくこのホテルには来てたよ」
「フラーから何か、、、手紙とか預かってないか?」
「ないね」
時間が来て現実世界へと戻った

再度、仮想空間の世界へ行った
グリアソンに会いに行った。彼をつれホテルに行く。彼は記憶のなかった間の出来事を必死に思い出し、バーテンに手紙を渡したことを思い出した。バーテンは逃げる。ダグラスは追いかける
「手紙を読んだのか?何が書いてあった?」
「すべてが書いてあったさ。最初はウソかと思ったぜ。それを確認するため”この世の果て”を見に行った。手紙に書いてあるとおりに車を走らせたさ。どこまでもどこまでも、そして見たよ」
「なぜフラーは今さら俺に仮想空間の境界のことを・・・?」
「俺が作り物なんだぜ。俺たちを弄びやがって!」
バーテンはダグラスに襲いかかってきた。ちょうど現実世界に戻された

ダグラスはこの仮想現実で生きてる人は、その世界ではリアルに生きており
このプロジェクトを中止しようと考えた

(ホテル)
ダグラスはジェインに会いに行った。が、彼女はいなかった。警察もいた
「彼女は消えた。フラー氏に娘はいなかった。こっちで調べたが彼女は”存在しない”人間だ」
ダグラスはジェインを乗せたタクシー運転手に金を渡し、行先を教えてもらった

<ここから完全ネタバレです>

(ある民家)
ダグラスはその家のルームメイトにジェインは知らないか?とたずねたが、答えはノーだった
容姿を伝え、そのような女性はいるか?と聞いたらスーパーで働いてると教えてくれた

(スーパー)
「ナターシャ・モリナロさんはいますか?」
彼女はいた。たしかにジェインだった
ダグラスは彼女のレジにならぶ。自分の番がきた
彼女が私の顔を見るが、何の反応もなかった。彼女は私のことを知らなかった

ダグラスは理解した。呆然としながら駐車場を歩く
彼女ナターシャにジェインという女性の意識が入り込んでいたんだ。それはつまり・・・

ダグラスは車を走らす。どこまでもどこまでも、、、そして辿り着く”この世の果て”に
目の前には黒い世界に線だけで描かれた世界が広がっていた
自分も、この世界も仮想現実だったんだ

ダグラスの携帯に電話が入る。ジェインからだった
「会社へ来て。すべて話すから」

(会社)
ダグラスが質問をする
「いったいいくつ仮想空間があるんだ?」
「何千とある」
「でも仮想空間の人間がさらに仮想空間を作ったのはここだけ。想定外の事態だった」
「彼を殺したのは君か?」
「いいえ、私は会社を相続し閉鎖させ、二重の仮想空間を解消しにきた」
「君じゃないなら誰がフラーを殺したんだ?」
ジェインがじっとダグラスを見る
「俺が殺したのか?」
「あなたじゃないわ。あなたの意識に入り込んだ人が殺したの。あなたの意識に入ったのは私の夫よ」
「俺は君の夫がモデルなのか?」
「夫はやさしい人だったわ。でも人が変わった。仮想空間で人を殺し楽しむようになった。そして私も殺すって」
「なぜ君を殺すんだ?」
「あなたのことが好きになったから。この仮想空間を作ったときからずっとあなたを見てきた。あなたのやさしや、誠実さ」
「俺は幻影なんだぞ」
ジェインはダグラスに近づいてき抱き合った

「ハニー、俺だよ 寂しかったか」
ダグラスの意識に夫・デビッドが入り込んでいた
「ダグラスのどこがいい?」
「昔のあなたに似ているわ。あなたは変わったわ」
「俺は何も変わっちゃいない」
「どうして人を殺すの?」
「楽しいからさ」
デビッドはジェインに襲いかかったきた。ジェインは会社のロビーに逃げる
デビッドは追いかけ、ジェインに向かって銃を構える
そこに警察が現れ、デビッドを撃つ。デビッドは死んだ
ジェインはあらかじめ警察を呼んでいた


ダグラスが目を覚ます。どこかの家のようだ。頭にセットされているモノを外した
家の中を歩いているとジェインがいた。ジェインに連れられ窓の外に出る
そこには海が広がっていた。境界線のない世界が広がっていた