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◆解説・感想
2008年公開 アメリカ映画。監督フランク・ダラボン 原作スティーブン・キング「霧」 出演トーマス・ジェーン、ローリー・ホールデン 他。霧の中にいるモンスターが襲ってくるというホラー作品ですが、モンスターどうのこうのよりもこれほど後味の悪い作品はなかなかないのでは?と思う作品です

◆登場人物
デヴィッド・・・主人公

ステファニー・・・デヴィッドの妻

ビリー・・・デヴィッドの息子。8才

カーモディ・・・宗教狂いの女性

◆ストーリー <ネタバレあり>
海沿いにある町を激しい嵐が襲う

2021y01m08d_171531710翌日
嵐はすぎ、デヴィッド一家が外へ出るとボート小屋など倒れひどい有様だった
ふと海の向こうをみると霧が発生していた

デヴィッドは息子を連れ車に乗り、町の中心部に買い物に出かけた
途中、電力会社や軍の車とすれ違った。この町には軍事施設があった

スーパーに行くと買いだめする客でいっぱいだった
軍の兵士3名と警察が何やら話していた
外ではパトカーや消防車が慌ただしく軍事施設の方へ走りすぎていった

町にサイレンが鳴り響く
一人の老人が何かから逃げるようにスーパーへ駆け込んできた
「霧の中に何かがいる!!」
あっという間に霧はスーパーを覆い、町をも飲み込んでいった

霧の中から人の悲鳴が聞こえる
スーパーにいた人たちは出入口ドアを閉め、息を呑みガラス窓から外を見回した
だが霧の中で何が起こっているのか分からなかった

2021y01m08d_174525688スーパーの倉庫から一人の男性が外へ出ようとする
シャッターが開くと外は霧で真っ白だった
何かの足のようなものが男性の足にからみつき、男性は霧の中へ消えていった
周りにいた者たちはシャッターを閉める。モンスターは霧の中でしか生きられないようだった

スーパーにいた人たちに言うが最初は信じてもらえなかった
何人かに現場をみてもらった

スーパーの正面は薄いガラス一枚なので、その気になればモンスターは簡単に破ることができる
みんなで物を積んだりして簡易のバリケードをつくった
武器も必要と考え売り物のナイフやスーパーにあるものでたいまつもつくった
客の中には銃を持っている者もいた
兵士3名は何やらヒソヒソ話をしていた

駐車場に止めている車に銃が置いてあり、一人の勇気ある男性が取りに行くことになった
腰にロープを巻き付け出入口ドアから霧の中へと進んだ
スーパーの中でロープを持っていた者は突然強い力で引っ張られる
しばらくするとその力は緩んだ。ロープをたぐり寄せていくと男性の上半身はなかった

2021y01m08d_184157616夜になり明かりに誘われ巨大な昆虫のようなものが集まってきた
急いで明かりを消すがガラスは破られ”それら”は店内に入ってきた
何人かは命を落としたが、どうにか店内に入ってきた”それら”を退治することは出来た


デヴィッドはスーパーから出ることを考えていた
一つはこのスーパーの防御にも限界があること。でかいモンスターが襲ってきたらひとたまりもない
もう一つは客の中に、宗教狂いの女・カーモディがどんどん信者を増やし、いずれ生贄を差し出そうと言うおそれがあるから

デヴィッドの言う通り、カーモディは最も神に近い存在として崇められ信者は増えていった

デヴィッドは兵士3名は何か知っていると思い彼らのとこへ行った
一人しか姿が見えず他の二人を捜すことにした
兵士二人は倉庫で首を吊って死んでいた
「命を絶つとは言ってたが、まさか本当に死ぬとは・・」
「この霧は軍と何か関係があるのか?」
デヴィッドは兵士に聞く
突如、カーモディの信者が現れ、兵士を連れていきカーモディの前へ差し出した

「全て話して」
カーモディが言う
「知っていることを全て話します。異次元の世界とつながっている扉があると。事故でその扉から向こうに住む世界のものがやって来た。私のせいじゃありません」
兵士は泣きながらカーモディに訴えた
「いいえ、あなたのせいよ。神を冒涜した」
信者たちは兵士をリンチし、捧げモノとして外へ放り出した
兵士の前に大きなモンスターが現れ、一瞬にして兵士の姿は消えた
「今夜はこれで魔物は静かでしょう」
カーモディはそう言って締めくくった

<ここから完全ネタバレです>

デヴィッド、息子、他の何名かはスーパーから出て行くことを決める
外へ出ようとするとカーモディとその信者らが邪魔をしてきた
「全員殺せ!」
カーモディが信者に命令する
スーパーの外へ出ようとする一人がカーモディを撃ち殺す。信者らの動きは止まった
「人を殺してしまった」
むしろデヴィッドは感謝していた
「外へ出よう」

デヴィッドの車はスーパーから近くにあった
だが、モンスターは襲ってきた。何名かは命を落とした
デヴィッド、息子のビリー、老人二人と若い女性の計5人は車に乗り霧の中をゆっくりと進んだ

デヴィッドはまず自宅へと向かった。車から死んでいる妻の姿が見えた。幸い息子は寝ていて母親の無残な姿を見なくて済んだ

どこへ向かうのか、あるのかどうかも分からない霧の外へ向けて車は動き出した
行く先々は霧に包まれ人々は死んでいた

2021y01m08d_201429740巨大なモンスターが車のそばにくる
一歩あるく度に車が揺れる
咆哮をあげながらその巨大なモンスターは通り過ぎて行った
デヴィッドらはただ見ることしか出来なかった
絶望を感じながら前へと進んだ

とうとうガソリンも底をつきた。車は止まった。周りはまだまだ霧に包まれていた。モンスターの咆哮が聞こえる
「出来る限りのことはした」老人が言った
デヴィッドは銃を取り出す
老人は無言で頷いた
残っている弾は4発
「僕は自分で何とかするよ」
デヴィッドはそう言って弾を銃にセットする

車の中で銃声が鳴り響く。1発、次いで1発、全部で4発
デヴィッドは泣き叫ぶ
車を出て霧の中に立つ
「来いよ!!さあ来いよ!!」
何かが近づいてきた

近づいてきたのは軍隊だった
どんどん霧は晴れ、救助された人たちが車に乗って運ばれていた
あともう少しだけ早ければ・・・

デヴィッドは膝から崩れ落ちた