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◆解説・感想
2013年公開 デンマーク映画。監督ミケル・ノガール 出演ニコライ・リー・コス、ファレス・ファレス 他。物語は左遷先の部署「特捜部Q」で未解決事件の書類整を任されますが、女性失踪事件に興味を持ち勝手に捜査して解決するといったお話です。派手さはなく静かに物語は進みますが面白い作品だと思います

◆登場人物
カール・・・刑事

アサド・・・刑事

ミレーデ・・・女性議員

ウフェ・・・ミレーデの弟

◆ストーリー <ネタバレあり>
カールは自分の軽率な行動により仲間に殉職者と重症者をだし、自身も怪我を負ってしまう

3か月後
カールは現場復帰を願うが、署では歓迎はされず新設部署”特捜部Q”に配属される
過去の未解決事件の書類整理をする部署である

地下にある”特捜部Q”に行くとアサドという男がいた
彼は壁一面にいくつもの未解決事件の資料を貼り付けていた
カールはその中で”ミレーデ失踪”の資料を見て目が止まる

ミレーデ失踪事件
5年前、ミレーデという女性がフェリーから投身自殺をしたという内容。遺体は発見されず。おかしな点は自殺しようとする人間が弟を連れてきていたことだ

書類整理が仕事のはずだが、二人は勝手に捜査を開始した
現場となったフェリーに乗り資料を再確認する

ミレーデは女性議員として有名でもあり、フェリーに弟と乗ったことは確認されている
弟と食事をする
船内の売店に一人でいたミレーデが目撃されている
船が到着する20分前に二人が甲板に出ていくところが目撃されている。その後に自殺という結論になっていた

これから自殺する人間が食事?
タバコも吸わないのになぜ雨降る甲板に出る?カールは疑問に思う

資料によると弟が誰か男といたことが目撃されている
当時の担当刑事はこのことを無視していた

ここでカールは仮設を立てる
売店で買い物が終わったミレーデがあたりを見回すと弟がいない
弟を捜しに雨降る甲板にでる
この時、一緒にいた男性はたまたま隣を歩いていただけで無関係の人ではないか?
弟は謎の男と一緒にいた

実際、ここまでの仮説はあっていた

その後、甲板に出た彼女は謎の男に拉致されどこかの加圧室に監禁された
食事用とトイレ用のバケツが置いてあった。24時間置きに交換される
気圧が上がる。鼓膜が破れそうな痛みがミレーデを襲う
「すぐに慣れる。それでは一年後に会おう」
謎の男はそう言った

現時点でカールとアサドにはそこまで分からない

カールとアサドは弟のウフェに会いに行った
彼が8歳の時、家族が乗る車が事故に遭いその時に脳の損傷を受けた。またその時に両親も死に解離性障害になった。言わば記憶の封印だ
カールが面会したが何も情報は得られなかった

他に当時の担当刑事や体関係にあった男性に会いに行ったが、特に何も得られなかった
ただ、ミレーデがスウェーデンに会議に行ったとき、男と会っていたという情報を得て、その時にミレーデに接触した男の写真をかたっぱしから集めた

加圧室
ミレーデは正気を失わず、耐えて生きていた。そして、、、
「おめでとう、一年だ。気圧をもう一段上げる。ではまた一年後だ」

アサドはウフェと友達になろうと面会を重ねる
少しは距離が縮んだ
アサドはウフェに男の写真をみせていった。ウフェは一人の男の写真を見て興奮した

その男の名は”ダニエル・ヘイル”
彼が船で弟と一緒いた男に違いなかった

だが、彼はミレーデの失踪後、事故で溺死したと分かった

二人は溺死したという場所に赴き、地元警察の警官から話を聞いた。資料も見せてもらった
資料の中に男の写真があったので警官に聞いた
「この男は誰です?」
「ダニエル・ヘイルです」
二人が追っている男はダニエル・ヘイルに成りすましていた。そして、ミレーデ失踪後に事故に見せかけ殺したに違いないと読んだ

二人はダニエル・ヘイルの仕事仲間に会いにいった
”謎の男”の写真を見せた
「ラセだ」
ダニエル・ヘイルはラセという男と一緒に孤児院で育ったということが分かった

加圧室
「なぜ監禁されたと思う?」
男がガラス越しに姿を見せた
「ダニエル?あなたね。どうして?」
「思い出せ」

署に二人が独断で捜査をし、あちこちに動き回っていることがばれた
捜査は直ちに中断とし、二人は停職処分になった

それでも二人は真相を探る為、捜査をやめなかった
孤児院を突き止め向かった

<ここから完全ネタバレです>

ラセの本名は”ラース・イェンスン”
自動車事故で父親と妹は亡くなり、母親は車椅子生活。その後に施設へと送られてきた

その事故の生存者はミレーデとウフェ、ラースとラースの母親の4人

ラース少年は親が運転する車の後部座席に座っていた。隣には妹が座っていた
車の窓の外を見る
追い越そうとしていた車が横並びになる
その車では、少女が母親に目隠しして遊んでいた。次いで運転していた父親の目を隠す
対向車がやってきた
次の瞬間、事故は起こった

ラース少年は引き取られた家で性的虐待を受けた
家を飛び出し施設へと移った
キレるとやり過ぎる危険な少年へと変わった

大人になり、自分に虐待した人間を殺した
ある日、女性議員として働く彼女をテレビで見た
ダニエル・ヘイルとして彼女に近づき、あの時の少女だと確信した
フェリーで彼女を拉致した
ダニエル・ヘイルは口封じの為殺した

カールとアサドの二人はラースの母親の家に伺った
「息子さんは?」
「半年前から海に出てるわ」
ウソをついていると思った
二人は家を出たあと辺りを調べた
その様子をラースは見ていた

加圧室
「時間切れだ。空気を抜いて減圧する。どうなると思う?血管が破裂して全細胞が死滅する」
「なぜこんなことするの?」
「1988年12月23日」
ミレーデは思い出した
ラースはレバーを動かし、減圧を開始した
シュウゥゥゥーという音がする

カールは家のそばにあった倉庫の中に入る
倉庫内にあるドアには鍵がかかっていた。ドアの向こうからは何かの音が聞こえていた
「何か用ですか?」
ラースが後ろに立っていた
「海に出ていると聞いてたが」
「母は認知症で。私は昼寝してました」
「ミレーデは?」
「何のことです?」
ラースを署に連行する為、車の方へ向かう

「倉庫には何が?」
「農業用の機械さ」
ラースを車に乗せる。カールは倉庫の外に多数のガソリンタンクを見る
車は署へ向けて走り出した
「電力不足でもないのに、なぜ発電する?」
ラースは黙ったまま何も答えない
「戻るぞ」
カールがそう言った瞬間、ラースが襲ってきてそのまま逃げていった

カールはさっきの倉庫へ戻る
2階へ上がるはしごを見つけ登る。部屋があった。モニターがあり、そこにはミレーデが映っていた
彼女は痙攣を起こし危険な状態なのが分かった
カールはすぐに署へ電話した

部屋を出るとすぐに加圧室は見つかった
機械のレバーを動かし減圧を中断させた
ラースが後ろから襲ってきてカールの首を絞める
そこにアサドが加勢してラースを倒し、カールを助ける

ミレーデは病院に搬送され一命をとりとめる
ただ、長年の監禁で衰弱し深刻な状態ではあった
ウフェが病院に呼ばれ、姉と5年ぶりに再会した

警察署
「職場復帰させよう」上司がカールに言う
「結構です」
「では希望の部署はあるか?」
「特捜部Qで」
カールとアサドの停職は解け、二人は特捜部Qとしてやっていくことになった